7年に渡る世界音紀行を終えたDJが送る世界音楽の至福のひととき

7年の世界一周を終え、ダンスミュージックDJ JET STREAMが送る音の旅ブログ。

芸術の町 エッサウィラ

この街には何かを惹きつけるパワーがあるのか。
先日の驚愕のトランスミュージックを体験した次の日。

街の魚市場の魚や魚介を調理してくれるローカルレストランに、如何にもアーチストといったフランス人グループの中に一人だけ日本人の女性がいらっしゃった。話をすると当日エッサウィラで音楽を演奏するとのことで赴いてみた。。

アートギャラリーを併用したイベントスペースに150名くらいはゆうに入りそうな場所にカーペットとクッションが置かれ、すでに開演を待つモロッコ人とフランス人と思われるヨーロピアンが数十人。 客との境のないステージには興味がそそられる楽器の数々。二階からつるされた棒に紐が10本ほどついてありその先には、小さな棒やらがついている。 その棒の先にはコップやら食器やら、音のなる器までもが用意されている。 そしてその二階にある紐を揺らすと10数個ある紐についた棒たちが一斉に器たちを鳴らすと言う原始的ではありながらも、ファンキーな仕上がり。

開演の頃には200名近いお客さんがすでにバンドの登場を待ち受けていた。

日本人の仲野マキさん、そしてフランス人を中心としたメンバーが7~8人(打楽器2名、ホーン系3名~4名、ギター系弦楽器1名、ベース1名) に 地元モロッコ人のミュージシャン3名から4名が加わる大編成。曲目によって編成が変わり、スタイルも変わる非常にフレキシブルな体系をとっていた。
モロッコのミュージシャンとのコラボレーションでスーフィーをベースに展開される混合FUSIONバンドで、生音ならではのGROOVE感と、うねり感。 各人の即興が折り合わさり強烈な印象を与えていた。

その日にはどのようなバンドかを知らずに見たのだか、ジャンルや国籍を感じさせない自由度の高い演奏で、非常に好感をもったのだが、
ホームページを拝見するとやはり思ったとおりの素敵な方々でした。
バンド名 KY
http://trioky.free.fr/

http://web.mac.com/openmusic/kyweb.fr/who_is_Ky.html

演奏家は旅し、聴き手はその音楽により旅をする。
     それは、~musique vagabonde~ 旅する音楽。

う~ん まさにこれはこのブログのコンセプト通り。
しかも 生音で出来るこのセッションは素敵でした。そんな彼らに西アフリカの旅のヒントを教えてもらいました。ありがとう。


アフリカン・ピアノアフリカン・ピアノ
(2003/11/21)
ダラー・ブランド

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驚愕のトランスミュージック

旅の醍醐味はいろいろ人によってあるのだが、音好きのとって、現地で、生で、地元の人に愛されている音楽に出会うことが何よりの醍醐味だと思う。

新しい場所に入ったらまずは、その街の音楽シーンがどうなってるか発掘していくのが楽しみになるのだが、エッサウィラでは不思議なめぐりあわせで「素敵な瞬間」に出会うことが出来た。

モロッコの港町エッサウィラはグナワ音楽の中心地。毎年6月には世界中のアーチストが集まるグナワフェスティバルが行われる。
この街で生のグナワが聞きたいと、CDショップやゲストハウスなどで聞き込みをするも、如何にもツーリスティックなショーしかないとのこと。

っがとあるCDショップでは「グナワは2種類ある」と教えてくれた。

一つ 伝統的な儀式としてのグナワ
もう一つ 毎年6月に行われるフェスティバル向けのグナワ

そして この二つの違いをCDをかけながら教えてくれた。
 明らかにフェスティバル向けのグナワは、世界中のアーチストとのジャムセッションによるものが中心になるのと派手なサウンドになっている。

こうなると儀式としてのグナワがききたくなる。っがこれは儀式なので「今はわからない」とのこと。

ここで旅の神様が見てくれていたのか。。。
一緒にいた旅人が公衆浴場ハマムに行く際に偶然にもグナワの生演奏が始まるという情報を発見!!!
イスラム暦ではムハンマドの誕生祭。
そして満月。演奏は12時間行われるという。


グナワを演奏するためだけの建物、中庭を囲んだエッサウィラ様式の建物で、演奏者は中庭を囲む廊下のようなところに陣取り、、その真正面は踊れるスペース、その左右横は男子と女子にわかれ座っていて、中庭は人垣が出来ていた。

グナワの演奏スタイルはゲンブリという3弦楽器に鉄製のカスタネットのカルカベとハンド・クラッピング、そして声というシンプルなもの。

ゲンブリの時にゆるいサウンド、そしてベースサウンドを絡ませ、幻惑的なサウンドを奏でていく。
そこにアフリカの複雑かつシンプルなリズムを鉄製のカスタネットとハンドクラップと掛声を組み合わせGROOVEを生み出していく。

もともとスーダンや西アフリカの奴隷から生まれたグナワは、イスラムの神秘主義スーフィーの一つとされ、エッサウィラで生まれたもの。そのため音楽としてだけの要素ではなく、儀式としての意味合いをもつ音楽。

グナワの演奏は主にジン(悪霊)にとりつかれた人たちの精神的治療のために演奏され、人にとりつかれたとされる人達がグナワ集団の元に通っては、儀式を行う。。
ジンにはそれぞれ固有のリズムがあり、グナワ団体が打ち鳴らすリズムがジンの固有のリズムに調和した瞬間、患者はトランス状態に陥りジンとの対面そして和解が始まる。

アラーを唱えることで、神とつながり、神との一体化をトランス状態で体現することを可能とするこのような思想と音楽は、音楽や楽器を禁じられていたイスラムに大きな影響を与えたものとなる。

といろいろと長くなりましたが。
演奏としては12時間以上もプレイすることもあり、いくつかのインターバルを経て、儀式としての一晩行われます。

夜中を過ぎる頃、演奏は深みを増していくごとに、踊る人が増えていく。しかもその踊り方が尋常ではない。演奏者の前にある踊り場には、世話役のようなひとがいて、踊る人が乱れないよう、腰に紐をくくりつけ、または顔に布をかけたりしている。 踊り場と言ってもここはモロッコ、イスラム社会、一心不乱に踊る女性の顔を隠すのだ。
一度 踊り始めた人は、もうどうにも止まらない。ひとによっては大暴れだ。

これほどまでに儀式的、祝祭的要素の強い祭りがあるだろうか。今のこの世の中には数少なくなってきたお祭りがここには残っていた。

このトランスミュージックを生み出す鉄製のカスタネットのサウンドはもともとは奴隷の鉄枷から生み出された音。
人と音楽、そして歴史を感じさせてくれる一夜でした。
モロッコのグナワ音楽  (Gnawa Music from Morocco)モロッコのグナワ音楽 (Gnawa Music from Morocco)
(2006/01/25)
Altaf Gnawa Group

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アルジェリア ライ



モロッコの隣国アルジェリアをルーツとするライ音楽。
北アフリカのモロッコ、アルジェリア、チュニジアのマグレブ諸国を代表するアーチスト Cheb Khaled を紹介。

イスラム原理主義の圧力で自国にはいられず、モロッコやフランスで活躍するアーチストが多いライミュージック。
サルサ、フラメンコ、レゲエ、スカなどの音とベルベル民族音楽を織り交ぜたごった煮感溢れる音。 ちょっとダサかっこ悪いところが気持ち悪くていい。

もちろん顔も濃くて エスニック(笑)
Cheb KhaledCheb Khaled
(1994/03/31)
Cheb Khaled

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The Turbans



インドにて10ヶ月ほどいた際によく出会った旅人アーチストを紹介。ゴアのアランボールにて2年連続出会い、ゴカルナのシバラトリのバナナ投げ祭りやバラナシ、ヒマラヤの山の中、
こんなところに!という驚きの再会をしていたメンバー。

今ではヨーロッパやトルコなど、もちろんインドをも含め活動中。
無国籍なジャムスタイルはどこでも大人気。
彼らの音には祝祭があり、旅をしながらプレイする人生そのもの。
Gypsy Beats & Balkan BangersGypsy Beats & Balkan Bangers
(2006/07/01)
Various Artists

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音楽の宝箱モロッコへ

スペイン アンダルシアより南下し、アルヘシラスから船で渡り、モロッコへ。
アフリカ大陸へ突入です。

まずはモロッコの北部リフ山脈に隠れている音楽ジャジューカ。
ローリングストーンズのブライアンジョーンズに発掘され世界的に有名になった民俗音楽。






そして このジャジューカへの対抗馬として紹介されたのがグナワ。
エッサウィラが誇るmahmoud gania





そしてモロッコディスコの人気者cheb rezki


微妙な力の抜き具合が良い感じ。(笑)
Pipes of Pan at JajoukaPipes of Pan at Jajouka
(1995/09/26)
Brian Jones

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アンダルシアの至宝 フラメンコ

スペインと言えば フラメンコ。アンダルシアの州都セビーリャにて体験。
フラメンコを見るなら、地元客だけのやさぐれたバールで見たいと思い探したが、
いかんせん週末を外してしまったので、ちょいとツーリスト用のバールにて。

パッション溢れる 踊りと歌を堪能。

次回は↓くらいの御大を見たいなと。





PoetaPoeta
(2002/09/12)
Vincente Amigo

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プロフィール

JET STREAM 
 ダンスミュージックDJとして、日本・ベルギー・香港などのクラブやライブハウス、フェスティバル、2005年の愛知万博やラジオでの出演し、 2007年より7年、50カ国以上の国々を訪問。チベット・ラサ、香港、マレーシア、タイ、インド、ネパール、ラオス、イスラエル、ギリシャ、 コロンビア、ペルーにてプレイ。
ペルーの首都リマにて2年暮らしラテンのリズムを沁みこませて、帰国。逗子在住。
現在はDJだけではなく、世界中の音楽のリズム・メロディー・グルーブを取り入れたアルバム「ONE EARTH」をリリースし、 今年公開予定となる南米のドキュメンタリー映画「Notas de Viaje ~por latina america/邦題 聾者の僕の南米見聞録」にも楽曲提供を行う。
Mixcloudでは2018年の新作が「ワールドミュージック」部門が全世界20位、「チルアウト」部門が全世界で23位と好評中。
オリジナルアルバムは↓にて絶賛発売中です。 ダウンロードは↓からどうぞ。

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